「何度声をかけても宿題を始めない」「ついイライラして怒ってしまう」と悩んでいる保護者の方も多いのではないでしょうか。
夏休みは普段より自由な時間が多いため、子どもが宿題を後回しにしてしまうことは珍しくありません。
しかし、無理に叱ったり急かしたりすると、かえってやる気を失ってしまうこともあります。
この記事では、子どもが夏休みの宿題をやらない理由や心理をはじめ、やる気を引き出す声かけや接し方をわかりやすく紹介します。
親子で気持ちよく夏休みを過ごすためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。
子どもが夏休みの宿題をやらない理由
子どもが宿題をやらないと、「やる気がないのかな」と感じてしまうこともあります。
しかし、実際には「やりたくない」のではなく、「どう始めればいいか分からない」「気持ちが追いつかない」といった理由が隠れていることも少なくありません。
まずは、お子さんがどのような気持ちでいるのかを知ることが、適切な声かけにつながります。
宿題が多くて何から始めればいいか分からない
宿題の量が多いと、何から手を付ければいいのか分からず、そのまま動けなくなってしまう子どももいます。
特に自由研究や読書感想文など時間がかかる宿題があると、「大変そう」という気持ちが先に立ち、最初の一歩を踏み出せなくなることがあります。
そんなときは、宿題を一覧にして「今日はこれだけやろう」と小さな目標を一緒に決めると、取り組みやすくなるでしょう。
遊びたい気持ちが強い
夏休みは、友達と遊んだり家族で出かけたりと、楽しい予定がたくさんあります。
子どもにとっては、「今しかできないことを楽しみたい」という気持ちが強くなるのも自然なことです。
遊ぶことを否定するのではなく、「宿題が終わったら遊ぼうね」とメリハリをつけることで、気持ちを切り替えやすくなります。
苦手な宿題を後回しにしている
算数や作文など、苦手な宿題ほど後回しにしてしまう子どもも少なくありません。
「できない」「間違えたくない」という気持ちが強いほど、机に向かうこと自体が負担になってしまうことがあります。
まずは取り組みやすい宿題から始めたり、最初の数分だけ一緒に進めたりすると、苦手な宿題にも向き合いやすくなるでしょう。
親がやってはいけない対応
子どもに宿題をやってほしいと思うあまり、つい強く言ってしまうこともありますよね。
しかし、よかれと思ってした声かけが、かえってやる気を下げてしまうこともあります。
ここでは、できるだけ避けたい対応を紹介します。
頭ごなしに叱る
「早く宿題しなさい!」と何度も叱られると、子どもは宿題そのものに苦手意識を持ってしまうことがあります。
その場では机に向かっても、「怒られたからやる」という気持ちになり、自分から取り組む習慣は身につきにくくなります。
まずは「何が進まない原因なの?」と気持ちを聞いてみることが、解決への第一歩です。
他の子と比較する
「○○ちゃんはもう終わったよ」と他の子と比べる声かけは、やる気につながるどころか、自信をなくしてしまうことがあります。
子どもによって得意・不得意や取り組むペースはそれぞれ違います。
比べるなら他の子ではなく、「昨日よりワークが進んだね」「昨日より長く集中できたね」と、お子さん自身の成長に目を向けることが大切です。
全部親がやってしまう
宿題が終わらないからといって、親が代わりにやってしまうのはおすすめできません。
その場は乗り切れても、「困ったら誰かがやってくれる」と感じてしまうと、自分で取り組む力が育ちにくくなります。
分からないところを一緒に考えたり、最初のきっかけを作ったりと、あくまでもサポート役として関わることを意識しましょう。
やる気を引き出す声かけと接し方
子どもが自分から宿題に取り組めるようになるためには、結果よりも「始めやすい環境」を作ることが大切です。
毎日の小さな積み重ねを認めながら、安心して取り組める雰囲気を作っていきましょう。
一緒に小さな目標を決める
「今日はワークを2ページだけ」「漢字を10個だけ」など、達成しやすい目標を一緒に決めてみましょう。
最初から大きな目標を立てるよりも、「できた!」という成功体験を積み重ねる方が、自信にもつながります。
できたことを具体的に褒める
「すごいね」と褒めるだけでなく、「今日は最後まで集中できたね」「自分から机に向かったね」など、行動を具体的に伝えると、お子さんも自分の成長を実感しやすくなります。
結果だけでなく、頑張る過程を認めることが、次のやる気につながります。
子どものペースを尊重する
宿題の進み方は、子どもによって違います。
「もっと早く終わらせてほしい」と思うこともありますが、無理に急がせると、かえって宿題が嫌いになってしまうこともあります。
お子さんの様子を見ながら、「今日はここまで頑張れたね」と少しずつ前に進めることを大切にすると、宿題への苦手意識も和らぎやすくなります。
子どもが宿題を始めやすくする工夫
子どもが自分から宿題に取り組むためには、「やりなさい」と声をかけ続けるよりも、始めやすい環境を作ることが大切です。
ちょっとした工夫で、「やってみよう」という気持ちが生まれることもあります。
宿題を見える化する
宿題がどれだけ残っているのか分からないと、子どもは「まだいっぱいある」と感じてしまい、やる気が出にくくなります。
ワークやプリント、自由研究などを一覧にして、「終わったらチェックを付ける」ようにすると、進み具合が目で見えて達成感も得られます。
「あと少しで終わる」という実感が持てると、最後まで取り組みやすくなるでしょう。
最初の5分だけ一緒に取り組む
なかなか宿題を始められないときは、「まずは5分だけ一緒にやってみよう」と声をかけてみるのもおすすめです。
保護者が隣で本を読んだり、家事をしたりしながら同じ空間で過ごすだけでも、子どもは安心して机に向かいやすくなります。
一度始めることができれば、そのまま集中して取り組めることも少なくありません。
終わったら一緒に喜ぶ
宿題が終わったときは、「やっと終わったね!」と一緒に喜ぶ時間を作ってみましょう。
「最後まで頑張ったね」「毎日少しずつ続けられたね」と、結果だけでなく努力を認めることで、子どもは達成感を味わえます。
その経験が、「次の夏休みも頑張ってみよう」という自信につながっていきます。
どうしても進まないときは?
どんなに工夫をしても、思うように宿題が進まないこともあります。
そんなときは、「全部終わらせなければ」と焦るのではなく、今できることを一つずつ進めることを意識してみましょう。
先生へ相談する
体調や家庭の事情などで宿題が思うように進まない場合は、早めに学校へ相談することも大切です。
事情を伝えることで、提出方法について相談に乗ってもらえたり、適切なアドバイスを受けられたりすることもあります。
困ったときは、一人で抱え込まずに周りを頼ることも大切です。
完璧を目指しすぎない
「全部きれいに終わらせなければ」と考えすぎると、かえって手が止まってしまうことがあります。
もちろん最後まで取り組むことは大切ですが、今できる範囲で少しずつ進めることも十分意味があります。
完璧よりも、一歩ずつ前に進むことを大切にしましょう。
少しでも前に進めることを優先する
宿題がたくさん残っていると、「もう無理かもしれない」と感じることもあります。
そんなときは、一番簡単な宿題や短時間で終わる課題から取り組んでみましょう。
もし夏休みの終わりが近づいて宿題が終わりそうにない場合は、「夏休みの宿題が終わらない!最終日でも間に合わせる進め方」も参考にしながら、焦らず一つずつ進めていくことが大切です。
まとめ
子どもが夏休みの宿題をやらないときは、「どうしてやらないの?」と責めるのではなく、その理由や気持ちに寄り添うことが大切です。
頭ごなしに叱るのではなく、小さな目標を一緒に決めたり、できたことを具体的に褒めたりすることで、子どもは少しずつ前向きに宿題へ取り組みやすくなります。
宿題は親子で勝ち負けをするものではなく、子どもの成長を支える大切な機会です。
焦らず、お子さんのペースを大切にしながら、一歩ずつ進めていきましょう。