初詣

初詣マナー完全ガイド|神社とお寺での正しい参拝作法と注意点

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新しい一年を迎える最初の行事といえば「初詣」。

多くの人が神社やお寺を訪れますが、意外と正しい参拝マナーや作法を知らずに参拝していることも少なくありません。

神社とお寺では作法や意味合いに違いがあり、間違った振る舞いをしてしまうと失礼になる場合もあります。

せっかくのお参りだからこそ、きちんとしたマナーを守って心をこめたいですよね。

本記事では、神社とお寺それぞれの初詣作法や注意点、やってはいけないNG行動までをわかりやすく解説します。

この記事を読めば、安心して新年の参拝ができ、清々しい気持ちで一年のスタートを切れるはずです。

神社とお寺、初詣はどちらに行く?

初詣といえば「神社かお寺か」で迷う方も多いでしょう。

実際にはどちらを選んでも間違いではなく、参拝の目的や家族の習慣、立地条件によって選ぶ人がほとんどです。

ただし、神社とお寺では役割やご利益の意味合いに違いがあり、それを知ったうえで参拝先を決めると、より心をこめた初詣ができます。

また、「両方に行っては失礼なの?」と疑問を持つ方もいるかもしれませんが、必ずしも一方を選ばなければならないわけではありません。

ここでは、神社とお寺それぞれの特徴や選び方のポイントを紹介します。

ご利益や目的で選ぶポイント

神社は「祈願」が中心で、縁結びや交通安全、学業成就など、具体的なお願いごとをするのに向いています。

一方でお寺は「供養」や「心を整える場」としての側面が強く、先祖への感謝や自身の心の安らぎを求めて訪れる人が多いのが特徴です。

そのため、受験や就職など目標達成を祈りたい場合は神社、家族の健康や故人への想いを大切にしたい場合はお寺、と目的に合わせて選ぶのがおすすめです。

距離やアクセスで選ぶ考え方

初詣は元旦や三が日に多くの人が訪れるため、混雑や交通渋滞が大きなストレスになります。

そのため「参拝しやすさ」で選ぶのも立派な判断基準です。

地元の氏神神社や、普段から親しみのあるお寺を参拝先とする人も少なくありません。

長時間の移動や待ち時間で疲れてしまうと、本来の気持ちよい新年のスタートが台無しになりかねません。

無理のない範囲で足を運べる場所を選ぶことが、初詣を心から楽しむコツです。

両方お参りしても大丈夫?

「神社とお寺、両方に行くのは失礼では?」と心配する声もありますが、実際にはまったく問題ありません。

むしろ、地域によっては神社とお寺の両方をお参りする習慣が根付いているところもあります。

神社では一年の無事を祈願し、お寺では先祖に感謝するなど、役割を分けて参拝するのも良い方法です。

ただし、同じ日に参拝する場合は「神社→お寺」の順番を意識すると自然な流れになります。

大切なのは順序よりも心をこめて参拝することです。

神社の初詣マナーと参拝作法

初詣といえば神社を訪れる人が多いですが、実は参拝にはいくつもの基本マナーがあります。

鳥居のくぐり方や参道の歩き方、手水舎での清め方、そして本殿での拝礼方法など、守るべき作法を知っていると安心して参拝できます。

逆に、知らずにマナー違反をしてしまうと、せっかくの参拝が台無しになることも。

ここでは、神社を訪れる際に必ず意識したい正しい参拝作法を順を追って解説します。

鳥居をくぐるときの注意点

神社に入る際、最初に出迎えてくれるのが「鳥居」です。

鳥居は聖域と俗界を隔てる結界の役割を持つため、くぐるときには一礼をするのが基本マナーです。

また、鳥居の中央は神様の通り道とされているため、参拝者は少し端に寄って通るのが礼儀とされています

傘を差したままや帽子を被ったまま通るのは避け、できるだけ丁寧な姿勢で一歩を踏み入れると良いでしょう。

参道・手水舎での正しい作法

鳥居をくぐったあとは参道を歩きますが、ここでも中央は神様の通り道とされているため、左右どちらかに寄って歩くのがマナーです。

途中にある「手水舎(ちょうずや)」では、参拝前に手と口を清めて身を浄化します。

柄杓で水を汲み、左手→右手→口→再び左手の順で清め、最後に柄杓を立てて残りの水で柄を流すのが正しい手順です。

静かに落ち着いて行うことで、参拝の心構えを整えられます。

二礼二拍手一礼の参拝手順

本殿に着いたら、いよいよ神様に祈りを捧げます。

お賽銭を納めたあと、鈴を鳴らしてから「二礼二拍手一礼」を行うのが神社での基本的な参拝方法です。

まず深く二度礼をし、両手を胸の高さで合わせて二度拍手。

その後、心をこめて願い事や感謝を伝え、最後にもう一度深く礼をして締めくくります。

拍手の音は周囲に響くように力強く行うと、より丁寧な参拝になります。

お寺の初詣マナーと参拝作法

神社と同じように、多くの人がお寺にも初詣に訪れます。

ただし、お寺での参拝作法は神社とは異なる点がいくつもあります。

山門の通り方や合掌の仕方、線香やお賽銭の意味合いなど、少しずつ違いを意識することで、より丁寧で心のこもった参拝ができます。

初めて訪れる人にとっても難しくはなく、落ち着いて手順を踏めば安心して参拝できるので、ここで基本的な流れを確認しておきましょう。

山門をくぐるときの作法

お寺の入り口には「山門」と呼ばれる門があります。神社の鳥居と同じく、俗界と聖域を隔てる役割を持つため、くぐる前に一礼をするのが基本です。

さらに、門の左右には仁王像や四天王像が祀られていることも多く、その前では自然と背筋が伸びます。

通る際は中央を避け、少し端を歩くとより丁寧です。

ここで心を静めてから境内へ進むと、落ち着いた気持ちで参拝ができます。

手水・お線香・お賽銭の流れ

お寺でも手水舎が設けられている場合は、神社と同じように手と口を清めてから参拝します。

また、多くのお寺では「線香をあげる」習慣があり、煙には心身を清める意味があります。

自分の体に煙を浴びるようにすると、無病息災を祈ることにもつながります。

お賽銭は金額にこだわる必要はなく、心を込めて納めることが大切です。静かに行うことで、より参拝の意義が深まります。

合掌と一礼の正しい参拝法

お寺での参拝は、神社のように「二礼二拍手一礼」ではなく、静かに手を合わせて祈る「合掌」が基本です。

胸の前で手を合わせ、感謝や願い事を心の中で静かに唱えましょう。

その後、軽く一礼して終えるのが正しい作法です。音を立てて拍手を打つことは行わず、あくまで静かに祈る姿勢が大切です。

この違いを意識することで、神社とお寺それぞれにふさわしい参拝ができるようになります。

初詣で気をつけたいNG行動

新年最初の大切な参拝だからこそ、知らずにマナー違反をしてしまうのは避けたいものです。

神社やお寺では「やってはいけない行動」や「周囲の人への配慮」が特に大切になります。

ちょっとした立ち振る舞いの違いで、せっかくの初詣が周囲に迷惑をかけてしまったり、自分自身も気持ちよく参拝できなかったりすることも。

ここでは、初詣で気をつけたい代表的なNG行動を整理して紹介します。

神社やお寺でやってはいけないこと

まず意識したいのは「聖域を汚すような行為」を避けることです。

参道の中央を歩いたり、大声で騒いだりするのは控えましょう。

また、おみくじを境内に散らかしたり、絵馬に乱雑な言葉を書いたりするのもNGです。

お賽銭を投げ入れる際も、ふざけて大量の小銭を投げたりするのはマナー違反。

静かに落ち着いた態度で参拝することが、神様や仏様に敬意を示す第一歩です。

混雑時のマナー違反に注意

初詣は一年で最も混み合う時期です。

列に割り込んだり、押し合ったりする行為は絶対に避けるべきです。

また、混雑を避けたいからといって無理に横から参拝するのもマナー違反。

順番を守り、譲り合いながらお参りする姿勢が大切です。

特に子ども連れや高齢の方も多いため、周囲に配慮しながら行動しましょう。

初詣は自分だけの行事ではなく、みんなで気持ちよく過ごすためのものだという意識が必要です。

服装・写真撮影でのタブー

境内は神聖な場所なので、極端に派手な服装や露出の多い格好は避けたほうが良いとされています。

また、写真撮影も注意が必要で、禁止されている場所での撮影やフラッシュを使った撮影は控えましょう。

本殿や仏像の前での過度な自撮りも、周囲からは不快に見えることがあります。

初詣の思い出を残すこと自体は悪くありませんが、TPOをわきまえて節度ある行動を心がけましょう。

さいごに

初詣は、新しい一年を清らかな気持ちで迎える大切な行事です。

神社とお寺では参拝の作法や意味合いに違いがありますが、どちらも心をこめて参拝する姿勢が一番の基本です。

鳥居や山門をくぐるときの礼儀、手水での清め方、お賽銭の納め方、参拝の手順や祈り方などを知っておくことで、安心して参拝できるだけでなく、より深い祈りの時間を過ごせるはずです。

また、混雑時の振る舞いや服装、写真撮影などのNG行動に気をつければ、周囲への思いやりも自然と表れます。

正しいマナーを守ることは、自分自身の気持ちを整えることにもつながります。

ぜひこの記事を参考にして、心静かに、そして清々しい気持ちで新年の初詣を迎えてください。

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