「小寒の候」は、寒さがいよいよ本格的になり始める時期に使われる改まった時候の挨拶です。
読み方は「しょうかんのこう」。
毎年1月5日頃の小寒から大寒の前日頃まで用いられ、ビジネス文書や目上の方への手紙にも安心して使える定番表現とされています。
暦に基づいた言葉であるため、使用できる期間が比較的明確なのが特徴です。
ただし、実際の気候や地域差によって寒さの感じ方は異なるため、時期とのずれがないかを意識することも大切です。
この記事では、「小寒の候」の意味や使える時期、例文、やわらかい言い換え表現までわかりやすく解説します。
目次
小寒の候の読み方と意味
「小寒の候」は「しょうかんのこう」と読みます。
「小寒」は二十四節気のひとつで、寒さがいよいよ厳しくなり始める頃を指します。
毎年1月5日頃にあたり、この日から「寒の入り」とされます。
そのため「小寒の候」は、
寒さが本格的になってまいりましたが
という意味を込めた、改まった時候の挨拶です。
一年で最も寒い時期へと向かう“始まりの寒さ”を表す言葉です。
小寒の候が使える時期
目安は 1月5日頃から1月19日頃まで です。
二十四節気の 小寒(1月5日頃)から、次の節気である 大寒(1月20日頃)の前日までが自然な使用期間とされています。
暦に基づいた表現であるため、比較的はっきりとした期間があるのが特徴です。
ただし、実際の気候や地域差によって寒さの感じ方は異なります。
年によってはまだ厳寒とは言えない場合もあるため、体感とのずれがないかを意識するとより自然です。
注意点
「小寒の候」は定番の時候の挨拶で、ビジネス文書にも安心して使える表現です。
ただし、大寒を過ぎて寒さが最高潮に達した頃にはやや軽く感じられることがあります。
その場合は「厳寒の候」や「大寒の候」に切り替えるのが一般的です。
また、立春を迎えた後は使用を避けましょう。
暦上の区切りを意識することが大切です。
小寒の候を使った例文
ここでは、「小寒の候」を用いた例文をご紹介します。
寒さが本格的になり始める時期にふさわしい表現として、ビジネス文書から目上の方への手紙、親しい人への便りまで、場面別にまとめました。
書き出しから結びまで、そのまま活用できる文例をご紹介します。
ビジネス・公的な手紙
[書き出し]
- 拝啓 小寒の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
- 謹啓 小寒の候、皆様におかれましてはますますご隆盛のことと拝察いたします。
[結び]
- 寒さ日ごとに厳しくなる折、皆様のご健勝をお祈り申し上げます。 敬具
- 寒気いよいよ募る時節柄、どうぞご自愛専一にお願い申し上げます。 敬具
上司・目上の方への手紙
[書き出し]
- 拝啓 小寒の候、先生にはますますご清祥のことと存じます。
- 拝啓 小寒の候、寒さも本格的になってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
[結び]
- これからが寒さの本番です。くれぐれもご自愛くださいませ。 敬具
- 寒さ厳しき季節に向かいます折、どうぞお身体を大切になさってください。 敬具
友人・知人への手紙
[書き出し]
- 小寒の候、寒さがいよいよ増してきましたね。お変わりありませんか。
- 本格的な冬が始まりましたが、元気に過ごしていますか。
[結び]
- これから寒い日が続きますので、温かくして過ごしてくださいね。
- 風邪などひかないよう、どうか気をつけてください。
小寒の候を使う時期の口語調の挨拶
「小寒の候」は改まった印象のある表現です。
親しい相手への手紙では、寒さが本格化してきたことを自然な言葉で伝えると、やわらかな印象になります。
- 寒さがいよいよ本格的になってきました。
- 冬の寒さが身にしみる季節となりました。
- 冷え込みが厳しくなってきましたね。
かしこまった言い回しを使わなくても、季節感を丁寧に伝えることはできます。
小寒の候と似ている時候の挨拶
寒さが強まり始める時期には、「小寒の候」以外にも使える時候の挨拶があります。
寒さの段階や暦の進みによって、適した表現は少しずつ変わります。
時期に合わせて使い分けましょう。
寒さの“始まり”を表すのか、“最高潮”を表すのかでニュアンスが異なります。
さいごに
「小寒の候」は“しょうかんのこう”と読み、寒さが本格的になり始める時期に用いられる改まった時候の挨拶です。
毎年1月5日頃の小寒から大寒の前日頃までが目安となり、暦に基づいた比較的明確な期間があるのが特徴です。
寒さがいよいよ強まり、冬の本番へと向かう時期を表す言葉として、ビジネス文書や目上の方への手紙にも適しています。
ただし、大寒を迎えて寒さが最高潮に達した頃には「厳寒の候」などへ切り替えるのが一般的です。
実際の気候や地域差を考慮しながら使い分けることで、より自然で丁寧な印象になります。
冬の始まりを告げる日本語の美しい表現として、場面や相手に合わせて上手に取り入れてみてください。